ENGLISH UTOPIA

振り切った土臭さ。この洋服を初めて見た時に脳天にくるものを感じた。元々バブアーの古いものが好きで、冬になると毎年着ている。あのオイルの抜けた感じ。擦り切れてボロボロになった感じ。重たくて個性でしかない洋服が着古されると何とも言えない雰囲気になる。それを着る事でいつまでも高揚できる。そんな洋服は中々ない。

2012年イギリスのヨークシャーで創業したENGLISH UTOPIA。創業者はバブアーのデザインをされていたそう。デザインとパターン、裁断は彼が行い縫製は全てヨークシャーの工房で自社生産されている完全な英国メイド。生地はHalley Stevenson社の細番手で高密度のワックスコットンを使っている。裏地も同社の生地。ボタンやファスナーはオリジナル。レザーも至る所に使われていて、オイルを含んだ良い質感だった。ジャケットにはプリマロフトが入っていて、保温性も抜群。これでもかという位作り込まれている。これはもう運命だと思い、お店に並べる事にしたENGLISH UTOPIA。是非ご覧下さい。