10ピース
そのみつから新しいレーベル”10ピース”が届きました。10ピースとそのみつは何が違うのか。そのみつの文章がわかりやすいと思ったので、そのまま掲載します。
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革は肉を頂く時に出る副産物。元々生きていた証であり、命そのものである。
思いを馳せる度に愛着が湧くのはそのためか。空腹を満たすために食し味わう事への懺悔的な意味合いを持って無駄にしてはいけないとの思いと、その個体が持っている素晴らしさに感動するからこそ、その革一枚全てが愛おしくさえ感じられるのかもしれない。
大切な『いのち』を無駄にする事なく、大袈裟に言えば命のリレーを、革たちを化かす事により靴となし、新しい個体に生まれ変わらせる事が靴を生業としている我々が成すべき一つの使命なのかもしれない。
生き物の命に感謝する事。
革の価値や存在を明確にする事。
靴を履く人の未来を想像する事。
創業当時に何もない中で、そこにある物、手に入る物で無駄を出さず、無駄に作らず。想像する事は無限に出来るという考え方に立ち戻り作る靴。
靴を作る中でどうしても出てしまう、上質だけど小さすぎる革たち。育った国や鞣し方、牛、馬、羊、山羊といった具合に種類も違う生き物の命。
創業以来全ての工程を自分たちで一足一足作ってきた経験を活かし、その革たちを一つ一つ重ね合わせてもう一度生まれ変わらせ、新しい価値を見出していく。
それが10ピースです。
Text by SONOMITSU
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素材に敬意を払い、出来るだけ無駄を出さない靴。履き心地も格別です。ぜひご覧ください。