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リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)

2024AWの展示会に行った時に、展覧会を行う事を聞いた時、行きたい!と思ったけど、群馬と聞いて遠いなぁと行くことを躊躇った。しかし、まだまだ私たちの中で消化しきれていない writtenafterwards / written by の事を知りたかった。私たちが感じた初めの印象は前に述べたのだが、その言葉にならない感じの答えを求め、群馬に行ってきた。

時々おかしな夢を見ることがある。神様が出てきたり妖精と友達になったり恐怖だったり、楽しかったりあり得ない事が起こる。今まで生きてきた中で見た夢を全部くっ付けて行進してる様な展示だった。

リアルなんだけど実際は見たことのないモノ、或いは体験したことない事実(戦地や震災、病気、海底や宇宙など)それが頭のどこかにあり夢となる。その不安や恐怖みたいな部分だけを私たちにとっては身近なファッションを通してずっと観ている感覚だった。

ファッションとはなんなのだろうか?と考えながら、元々とても平和な世界を表現していただろう地球儀までも頭を抱える黒い人形に囲まれていて、山縣さんの頭の中をこの先の不安と向き合いながら観ていたように感じる。

最後の部屋の小さな入り口を抜けると暗い今までとは変わりパーンと明るい空間で可愛い子供の声が聞こえた。その空間はリアルなんだけど実際は見たことのない不安や恐怖ではなく、とてもパーソナルな空間でまさに目の前の” いま ここ ”だった。安心感と疲労感がどっと出た。で、美術館を出た時にリアルな群馬の街にポーンと放り投げられた気分になった。

服を着る事は、リアルさと非現実的な面もある。SNSという二次元の世界が現れ、現実とそうじゃない世界が曖昧になり、同時にファッションはすごくパーソナルな事でもあって。やっぱさぁ、ファッションておもしろいねーってすっげー薄っぺらい言葉だけど心から思い、観る前と観た後と違う群馬の景色を見た。

たくさんの問いを投げられた気がします。それをお客様とゆっくり咀嚼していきたいと思っています。written byの次のコレクションもすっごくパーソナルで自由で愛おしくて流れゆく。そんなコレクションだと思います。楽しみにお待ちください。

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