INSIDE MY GLASS DOORS
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2024.11.19

スウェット一枚でちょうど良い気温。という訳でオマールのスウェットとrenomaのパンツ。サロモンのスニーカーを履く。夜寒かった時のためGジャンを持っていく。

先週まではバタバタしていたが、今週に入りゆっくりな感じになってきた。これは毎年のことだ。いつもこのタイミングで在庫を少なくしておきたかったがなかなか難しく。今年は結構少なくなっている。少し安心する。僕のお店はセールをしない。まず自分が買った服が安くなっていてショックだった経験。定番でない限り、今年に作られたものは今後作られることはあまりない。逆に価値が上がるのではないかと本気で思っている。ヴィンテージの家具や民芸品、骨董品などと同じように洋服も価値が上がってもおかしくないのではないか。洋服は見えない部分でたくさんの人の手が関わっている。糸だって紡ぐこと・・いや、栽培すること・・土を耕す所からかもしれない。土を耕し、育て、糸を紡ぎ、一枚の生地にする。デザインが出来て、パターンを起こし、裁断する。そして縫製する。生地の段階で染めたり加工したりもする。縫製後も然り。綺麗に畳んで袋に入れる人も必要だ。配送する人たちも関わっている。細かく考え出すと本当にたくさんの人の手で今着ている服が作られている。頭の中でぐるぐる考えていると、今着ている洋服に対してより愛着が湧いてくるような気がした。感謝にも近い感情だ。だから在庫が残るのは大変だけど、セールはしたくない。できる所までやり切るつもりだ。

お店の前でじーっと見ている観光客の人がいる。ニコッと会釈をする。そうすると入ってくる。挨拶を交わす。パリから旅行で来られているそうだ。今回は全ての日程を大阪で過ごすそうだ。食べ物の話やどこに行ったなど聞く。お好み焼きを食べたかと聞くと、大好きだそうだ。パリでよく食べていると。自宅の近くにあるお好み焼き屋さんを逆に教えてもらった。僕も好きなパリのパン屋を教える。もちろん知っていた。また行きたいなと思った。地下に行くとトーチカの巾着ポシェットを手に取る。ワイフにプレゼントしようかな・・とお悩み中。PUNAの陶器のジャグも気になっているみたいだった。どちらもどんなブランドなのか説明する。今日は靴下を買うよ、とKota Gushikenの靴下を買ってくれる。まだ大阪にいるから、と言って帰られる。

夕方、パリの彼が戻ってくる。また見せて欲しいと。地下に行き、もう一度吟味する。よし、鞄とジャグを買うよ。と言ってくれる。妻さん喜んでくれると良いなと思う。PUNAはパリにもすごくマッチしそう。じゃあまた会いましょうと送り出す。良い旅になってくれたら良いな。

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