煙り
INSIDE MY GLASS DOORSが出来た当初(作っている最中)からお店の前から写真を撮り続けています。インスタグラムにはその流れから動画を毎日アップしています。Nobuyuki Matuiの松井さんと今回のプロジェクトを進めるにあたりインスタグラムの定点観測の動画が好きと言って下さった。あれがINSIDE MY GLASS DOORSのイメージですっと。あれは、どうして撮っているのですか?と他の方にも聞かれる事が時々あるのですが、実はある映画のオマージュです。
その映画では毎日同じ時間に訳ありのカメラで店の前から街を撮っていた。その映画はタバコ屋の話です。冒頭にタバコの煙の重さの話が出てきます。吸い終わった吸殻と吸う前のタバコとの重さの差が煙の重さだという話。見終わった後に冒頭のタバコの煙の重さの話が印象に残りました。考えもしなかったのにその話を聞くと煙の重さが気になり出す。その感じる事の重要性みたいな事を大切にしたいと思いました。それと、そのタバコ屋の様にいつも誰かの店でありたいと思いもあります。(ここは屋号の由来と同じ思いです)。
という事で、お店の写真を撮り続けてきました。季節が変わり前を横切る人もいつも違って、着るモノも違う。空気感みたいな物が違っているかと思います。煙も同じ様には映りません。時には何かの比喩の様に映る事もあり、その煙を表現してTシャツを作って頂きました。肝心のTシャツについては、明日お伝えいたします。