Kota Gushiken “GENTLE WEIRDO”

(彼の書くコンセプトの文章がとても良いなと思ったので、あえてそのまま下記掲載します。)

Kurt PerschkeのRedBall Projectの写真を、友達と家でぐだぐだ話している時に見せられました。街の中に大きな赤い風船が突如現れる作品です。おお！と思いました。2020年の10月頃だったと思います。世界中の状態に少し疲れたというか、変な慣れが自分の中に出てきた時だったと思います。年が明けてからも、街に突如現れる赤い風船が頭から離れず、おお！という感覚が欲しいな、とぼや〜と考えていました。日常はしっかり生きたいし、コロナの状況で人に迷惑もかけたくない。むしろとても優しくしたいし、優しくされたい。けど、おお！という感覚。Christo&Jeanne-Claudeの見慣れた日常の中に現れる笑っちゃうくらい大きな布に包まれた建物。Gordon Matta-Clarkの部屋の中に突如開いた大きな穴。から見える外の風景。そんな事が頭の中で浮かんだり消えたりしながらAW21のコレクションをデザインしました。もう疲れたな、優しくしたいな、優しくされたいな、おお！と思いたいな。もっと言えば少し変！ウケる！という感じ。そういう日々の生活の中に突如現れて気分が上がる感じを意識して作ったコレクションです。2021年の秋以降の日常がどの様なものになっているのか現時点では分かりませんが、このコレクションを見たり着たりすることで少しでも気持ちが上がったり、楽になったり、ふふっと思ってくれたらとても嬉しいです。よろしければ是非コレクションをご覧下さい。

文章：Kota Gushiken

展示会で一目見ておお！と気分が上がり、今回のコンセプトがストレートに伝わってきました。Kota Gushikenは見て楽しい、着て楽しい。販売している私たちも楽しみながら皆さんにご提案できる洋服です。是非店頭であれこれお話ししたり、他の洋服と色々組み合わせてみたり、おお！と思える洋服を選びに来て下さい。