料理が運ばれてきた時に、お皿の上に綺麗に盛り付けられた料理を見て、高揚した事はないでしょうか?ワインのボトルを見てエチケットに心躍らされたりした事はないでしょうか?ガラスに注がれた液体の色目の美しさにうっとりしたり……さぁ!その後口に入れた時……..そこからも、重要なはずです。洋服も同じだと思っている。このCotton Fur Jumperは、色と色が大胆に切り替えられているが決してシャープ過ぎず、優しい。それは色の切り替わる箇所が滑らかで馴染んでいるからだと思う。そして着る側への余白がある。芝生のようにフワフワした糸はよく見ると単色ではない。ボコボコとした立体感は糸の特色と色と色の絡みでテクシュチャーが生まれている。じっくりみると単純ではない。実際手に取り、鏡で合わせた時の高鳴りの次は着心地も最大限に重要だと思っている。最終的に口に入れる行為とそれは同じで、肌触りやディテールなど、着ていて不愉快になっては残念。その2つの要素が完璧に表現されているのがKota Gushikenのニット。そんな料理なら口に入れた後の余韻を楽しむ事が出来き幸福感が得れるのではないでしょうか?