彼のルーツでもある西アフリカの伝統的なヴィンテージファブリックを手作業にて泥染した素材。元々は幅の狭い生地を一つずつ縫い合わせ形にしている。生地や染、そして帯びてきた時間や作った人たちなどが層になって出来上がっているパンツ。他にも色々な語るべき要素があるのだが、このパンツを初めて見た時、白いTシャツにサンダル。クテクテになったカディシャツに。もしくは….あれと合わせたい。あのブランドと合うんじゃないか?それにお客様は私たちの想像しえない合わせをしてくれるんじゃないかな?って想像すると楽しくてドキドキした。手持ちの何かと合わせてほしい。きっと新しい世界が広がるし、ここから洋服の面白さを知るのも素晴らしいと思う。大袈裟ではなく生きててよかったね。って2人で笑った。それに彼らの考えやプロセスもすごく共感できたし素晴らしいものだった。
オマールアフリディが作るデニム。それはとても新鮮で、デニムだけどデニムじゃないような・・・そんなカバーオール。ストーンウォッシュを施したブラックデニムは本来の硬さが取れ、程よく柔らかい。だから初めから体に馴染み動き易く快適だ。出かける時にはつい手に取ってしまいそうな気がしている。同素材のパンツとセットアップも違和感がない。打ち込まれたリベットとダブルジップ、スプリットラグランのようなパターン。デザインと機能性のバランスが取れたカバーオール。
デニムみたいに定番なアイテムというのが世には沢山あるのだが、時々思う。この人が作ったらどんな感じになるんだろう?と。Omar Afridiが作ったZIP HOODIEには程よく緊張感がある。崩す感じに取り入れやすいモノではあるのだが、それとはどこか違う。これを書くために考えてみたけれども、何かと比べるというのがそもそも間違いで、他にはない。持っている何かしらのアイテムと合わせてみると新しく楽しくなるのでやってほしい。冒頭に緊張感という言葉を使ってけれども、それは印象だけで柔らかい生地が心地良くリラックスできる。長時間の移動、例えば飛行機なんかに乗って出かける際にはとても良いのでは?と個人的に思う。それに普段着なアイテムなんだけど、これ、言葉にならないカッコ良いさを感じませんか?
デニムみたいに定番のアイテムというのが世には沢山あるが、時々思う。この人が作ったらどんな感じになるんだろう?と。Omar Afridiが作ったLOUNGE PANTSはやっぱりZIP HOODIE同様に程よく緊張感がある。いわゆるスウェットパンツではあるが、腰回りがすっきりしていてダボっとせず、今までのOmar Afridiのパンツ同様に綺麗なシルエットでトラウザーズの様に合わせる事ができる。けれども名前通り柔らかい生地が心地良くリラックスできる。という訳で、他のアイテムと合わせやすいし合わせるのが楽しい。普段着なアイテムなんだけど、言葉にならないカッコ良さを感じませんか?
去年の春頃に尾角典子さんとKota Gushikenくんの展覧会を見に京都にお邪魔した。作りかけの部屋に途中なのか、または完成されているのを解いているのか、はたまたその両方なのか、それがぐるぐるつながっている様なインスタレーションだった。もちろん静止しているのにニットから糸が解けてその文字が動いている様を想像して頭の中で止まらなくなったのを覚えている。そして尾角典子さんとのカーディガンを作ったと見せてもらった時もニットと文字が繋がってまた解けてまた繋がってとグルグルと繰り返されているかの様に『ゐゑす』と書かれた文字。身幅は広く夏はまとわりつかず半袖やタンクトップの上に。これからの時期はスウェットなどの上でも着れる。中に着る色や質感によっては『ゐゑす』が浮かび上がるから色々自分のお気に入りを探してください。幾度と書いているけれど、アートというのはそれに触れた時の喜びだったり刺激だったり挑戦だったり、少なくとも人間に何かを与えている。 それだけを取ればアートもファッションも同じだと思う時がある。そんなのを身に纏えるなんて凄い。そしてこれを纏える人が心の底から羨ましい。
Taiga Takahashiのデザイナーに向けて製作したそうで、良い具合に力が抜けていて、気持ちの良い着心地が気に入りました。普段ならサイズ2だけど1でピッタリ着ても何だか良いなと思ったニットシャツ。素材は和紙とオーガニックコットンとリサイクルポリエステル。優しく丈夫で、隙間からの風が涼しい。カーディガンのように真夏の室内でも重宝しそうだ。中にTシャツ?シャツ?タンクトップ?色の組み合わせも含めて季節を楽しめるShirt for Taiga。
『何だか懐かしい感じですね。』古着が好きなお客様が言われていた。90年代古着の大きなラルフローレンのBDシャツを着ていた事を思い出す。当時はチャンピオンのスウェットパンツやリーバイスのブラックデニムなんかを合わせていて、あとで気付いたがオマールアフリディのブラックデニムとスウェットパンツで写真を撮っていた。その頃の空気感とか好きだったものって変わらないんだなと。コモリのオックスBDは、ただ大きいだけのオーバーサイズではなく程良く感じる。素材のコットンオックスは滑らかで上品な趣きだ。未洗いなので、洗濯して自然乾燥すると2-3cm縮むらしい。そんな所も何だか懐かしい。
コモリのデニムシャツほど数年後に様変わりしているものはないと思う。なぜならシャツ自体のデザインがミニマムだからだ。ステッチも同色でボタンも黒。着て洗って、を繰り返す度にステッチやボタンとのコントラストが生まれる。それは人それぞれ変化が異なり、長く着た人にしか味わえない楽しさがあるシャツなのだ。
洋服に興味が出て買い始めた頃、もっぱらリーバイスのジーパンばかり買っていた。バレンシア工場製の復刻から始まり少しずつヴィンテージを探す様になった。当時は高校生でアルバイトだけでは中々買えなかったので週末開催されるフリーマーケットに良く顔を出し探していた。そこでヴィンテージのリーバイスばかり持ってきているおじさんに出会った。何度か通う内に顔を覚えられ、『今日はとっておきがあるよ』と出されたのがボロボロのXXだった。ウエストは確か40インチ位で、ベルトを思いっきり締めてもでかい。悩んだが、XXとしては超格安だったので結局買う事にした。色々なジーパンを買って穿き倒したが、結局1番穿いた(好きだった)ジーパンはおじさんから購入したおおよそ40インチのXXだった。ワタリと裾の太さが絶妙でウエストがジャストの物だと細過ぎてしっくりこなかった。COMOLIのジーパンを見ながらその事を思い出し、話を聞くとデザイナーの小森さんも同じ様にXXを穿いていたらしい。だからウエストはある程度ジャストに近い大きさで太さは38インチ位のバランスのデニムを作ったそうだ。ジーパンの理想の形。懐かしくもあり新しい。
今回のテーマ、カタルシスを象徴するオーバーサイズシャツ。備長炭の粉を水に溶かし、指に付けてそのまま染料を飛ばしてランダムに付けられており、普段目に見えない人の感情を表現している。素材は風が通り抜けるコットンラミーローン。まるでカディコットンの様な涼を感じる気持ちの良い生地で真夏でも快適に着用できそうだ。独特なカーブを描くパターンと作り、芸術的なデザインは唯一無二のシャツと言えるのではないだろうか。