毎日引っ掛けているAVMのHOOK。PROJECTbyH.のパンツのループにキーリングを引っ掛けたい、と思った事がきっかけだった。(HOOKについてはこちらをご覧ください。)色んなパンツに試してきたがベルトループには勿論、ループが無ければ直接引っ掛けて。さらに鞄のポケットにも。基本的にどのパンツにも使う事ができた。必要な時はサッと出せるから使い勝手も良い。刻印の意味を伺った時の『引っ掛かるキーが落ちない様にと、アンテナを張っておくみたいな意味で彫りました。』・・・その言葉がとても印象に残っていて、ふとした時にこのキーリングを見るとその言葉を思い出し、頭の中で考えている道筋の軌道修正をしてくれているような気がしてならないのです。
23日からのオーダー会では、HOOKのオーダーも可能です。数に限りがございますが現品と私が使用しているサンプルもご覧頂けますので、ぜひお越し下さい。
お客様が履かれているAFOURのORONGO。色からイメージを伝えて作って頂いた事もあり私たちにとって思い入れのある靴だ。経年変化も素晴らしく、他のスニーカーが履けなくなる程歩き易く疲れない。『ボロボロになってきたからもう一足欲しい』、『いつも買い逃しているからまたやって欲しい』等、とてもありがたい事にご要望を沢山頂いているのだが、様々な事情があり今は作る事を見送っている。しかし決して諦めた訳ではなく、必ずまた販売したいと考えているので、いつもより気長にお待ち頂ければと思います。とてもとても素晴らしい靴なので。
お礼をしたい時。喜ばせたい時。元気が欲しい時。奮い立たせたい時。記念の証に……。自分にもしくは誰かに、何かを贈る。贈る相手の事を考えて考えて想像しながら選ぶのはワクワクもするし楽しかったりもする。1年を振り返り、しみじみと色々とあったなと自分を想う事も大切にしたい。そして来年に向けて何か与えたい。(だから、私たちのお買い物は12月が1番増える。)そんな事で1階は自分にもしくは誰かへの『gift』を並べました。『gift』選びのお手伝いをさせてください。ご来店お待ちしております。
今週の1階はクローゼットの様に….をテーマにしてみた。ある人はアイテム毎に並べているらしい。ある人は色ごとに並べているという。出番が多いのが手前にしていたりする。人それぞれなクローゼットをINSIDE MY GLASS DOOSのセレクトから勝手にその持ち主を想像しながら、並べてみました。今週は気分によってコロコロと変えてみようと思います。では、ニットやコートも揃いました。皆様のご来店お待ちしております。
1960年代のシアーズのプライベートブランド(以下PB)であるTraditionの2レジスタークロノグラフ。ホワイトダイアルにブラックのインダイアルを備えた通称”パンダダイアル”と呼ばれるデザインの1本です。特に目立つ装飾こそありませんが堅牢なスクリューバック仕様でエッジの効いた無骨なケースラインはシンプルながら力強さも感じさせます。搭載するValjoux7730は傑作クロノグラフムーブメントを数多く生み出したVenus社のCal.188の流れを汲むムーブメントで、近代的なカム式クロノグラフの先駆けともいえるムーブメントです。近年は日本でも小売店や卸業者が企画・開発し販売するPBはとても身近なものになりましたが、小売業が早くから発展していた欧米ではより歴史も長く、古くは1844年にイギリスのロッチデールで設立された「ロッチデール公正開拓者組合」まで遡り、質の良い生活必需品を適切な価格で提供するという目的で独自に仕入れた商品に固有の名称を付けて販売していたのが始まりだという。シアーズも1900年代初めにはPBを導入しておりUSのヴィンテージウェアが好きな方は「Hercules」や「Pilgrim」といったシアーズのPBを目にしたことがあるかもしれません。このTraditionもシアーズのPBのひとつで時計や衣類、カトラリーといったアイテムを展開していたようです。ダイアル下部にある「STELLARIS」というのもPBのひとつのようでこちらは腕時計を中心に展開しており、中にはSeikoが製造した手巻きや電磁テンプムーブメントのモデルも存在しているのですが、PBごとの商品ラインナップがどのようにカテゴライズされていたのかははっきりとはわからず、このTraditionクロノグラフもどうしてSTELLARISとのダブルネームとなっているのかは不明です。ブランドがどうであれ非常に完成されたデザインで美しい時計ではありますが、より魅力を引き立てるエピソードとしてこのモデルはクロノグラフをはじめとするスポーツウォッチの名門として知られるHeuer(現Tag Heuer)によって製造されたのではないかと言われていることがあります。シアーズがPBとして販売していた時計は様々なメーカーによって委託製造され、その委託先は先述のSeiko以外にもSicura(Breitlingの前身)やHeuerなどがあったとされています。特にHeuerとの関係は強く「ALLSTATE」という自動車関連用品を扱うPBではHeuer製とされるダッシュボードタイマーがあったり、70年代に入り時計市場を席捲していたクオーツ時計に対抗すべくより安価で若い世代へとアピールできるモデルとして開発されたEasy RiderというクロノグラフがSears銘で販売されたりもしていました。こういった経緯もこのモデルがHeuerによって製造されたと言われる理由のひとつですが、さらに6時側ケースサイドに刻印されている『7723』という番号を調べてみると同じ7723というリファレンスナンバーでケースやダイアルなどのデザインや搭載するムーブメントも全く同じモデルがHeuerに存在するのです。こういったHeuerブランドの時計と全く同じデザインのモデルがZodiacやDugena、Clebarなどのメーカーに存在することが知られており、特に欧米ではヴィンテージウォッチのひとつのジャンルとして熱心なコレクターがいるほどの人気があります。明確な資料が無いためあくまで「このような一説がある」と言うに留めますが、かつて一時代を築いた今は無きアメリカの老舗百貨店にこのような時計が並んでいたのだという興味深い歴史性は間違いなくこの時計の大きな魅力でしょう。
もう10年くらいでしょうか。お客様に長くお使い頂いているそのみつの靴。オールソール交換は2回しました。革は柔らかくなりサンティアゴ特有の良い艶が出ていました。オンオフどちらも履いているそうで、きっとご自身の足に完全に馴染み、足の一部になった様な感覚になっているのではないでしょうか。綺麗に履き込まれた靴を見ていると、革靴はやっぱり良いなぁと思います。年齢を重ねると共に革靴も育っていくのです。
ラジオからコテコテの大阪弁で天気予報が流れてくる。今週水曜日から真冬になるらしい。確かにニットは普通に着れるようになってきた。街を見渡すとコートを着ている人が多い。やっと!という思いと、あのキーンとした寒さに果たして耐えられるのだろうか、という不安が頭をよぎるが準備は万全に越したことはない。
アラン諸島の1つ、イニッシュマン島。漁師が海に出る際に寒さなどから守るために島の女性たちが編み始めたセーター。これがアランセーターの由来とも言われています。 伝統を守り作り続けているモノが少なくなってきた中、伝統的ながら最新の技術も取り入れ、丁寧な物作りをするINIS MEAIN。イニッシュマン島の空や海、岩や土の色。島の雰囲気を色として表現しています。 素材にはベビーアルパカやメリノウール、カシミアなどとても気持ちが良く暖かい糸を使い作られたクラシックなセーター。これからご紹介していきます。
朝、出掛ける時。夜、帰宅する頃。風が冷たく感じるようになりました。歩いているとニットを着た時の、あのじんわりと感じる暖かさが恋しくなりました。イギリスからの新しいブランドや、アイルランドのINIS MEAINが丁度届いた事もあって、今週はニットを中心に並べています。カラフルで暖かくて気持ちが良くて、楽しいニットばかりです。ぜひご覧ください。
欲しかったものを買ったり好きな食べ物を食べるとテンションが上がる。その中でも革靴を買うというのは、より高揚感を味わえるものだと思っている。履く前に部屋で眺めたり、革の手入れをしたり。初めて履いて出かける時は特に楽しい気分になれる。洋服は鏡に映らなければ、全体的に見る事が出来ない。対して靴は足元に視線を下ろせば見る事ができる。身につけてはいるけれど、客観的に、いつでも自分の革靴を見れるという事が少し特別なのかもしれない。
1960年(昭和35年)に諏訪精工舎から発表された国産腕時計の最高峰モデルであるグランドセイコー。こちらは通称45GSと呼ばれる手巻きのハイビートモデル、1968年10月に製造された個体です。グランドセイコーは「スイス製腕時計にも負けない精度の国産腕時計を生み出す」という命題のもと徹底的に精度を追及し、スイス・クロノメーター規格に準拠した独自の社内検定制度を設けるほどでした。初代グランドセイコーが発表された後もムーブメントの改良を重ねていき、この45GSは当時のトレンドでもあった高振動(ハイビート)ムーブメントを搭載したモデルです。10振動という高振動化により等時性に優れ、姿勢差、外乱の影響などに対してもより安定した高精度を実現しています。もうひとつ特筆すべきなのが44GSによって確立されたセイコー独自のデザイン理念である「セイコースタイル」を採用した外装デザインです。日本特有の美意識について見つめ直し、和の様式である「屏風」や「障子」などが歪みや捻じれのない平面で構成されていることからインスピレーションを受けて生み出されたデザインは、ケース、ダイアル、針全てにわたって平面を積極的に取り入れ、面と面のつなぎ目のエッジをしっかりと際立たせることでシャープな印象をつくりだしています。また「ザラツ研磨」という特殊な研磨方法を取り入れることにより極めて歪み少ない平面が実現し、見る角度により時計全体に美しい光と影の陰影が生まれます。