朝、出掛ける時。夜、帰宅する頃。風が冷たく感じるようになりました。歩いているとニットを着た時の、あのじんわりと感じる暖かさが恋しくなりました。イギリスからの新しいブランドや、アイルランドのINIS MEAINが丁度届いた事もあって、今週はニットを中心に並べています。カラフルで暖かくて気持ちが良くて、楽しいニットばかりです。ぜひご覧ください。
欲しかったものを買ったり好きな食べ物を食べるとテンションが上がる。その中でも革靴を買うというのは、より高揚感を味わえるものだと思っている。履く前に部屋で眺めたり、革の手入れをしたり。初めて履いて出かける時は特に楽しい気分になれる。洋服は鏡に映らなければ、全体的に見る事が出来ない。対して靴は足元に視線を下ろせば見る事ができる。身につけてはいるけれど、客観的に、いつでも自分の革靴を見れるという事が少し特別なのかもしれない。
1960年(昭和35年)に諏訪精工舎から発表された国産腕時計の最高峰モデルであるグランドセイコー。こちらは通称45GSと呼ばれる手巻きのハイビートモデル、1968年10月に製造された個体です。グランドセイコーは「スイス製腕時計にも負けない精度の国産腕時計を生み出す」という命題のもと徹底的に精度を追及し、スイス・クロノメーター規格に準拠した独自の社内検定制度を設けるほどでした。初代グランドセイコーが発表された後もムーブメントの改良を重ねていき、この45GSは当時のトレンドでもあった高振動(ハイビート)ムーブメントを搭載したモデルです。10振動という高振動化により等時性に優れ、姿勢差、外乱の影響などに対してもより安定した高精度を実現しています。もうひとつ特筆すべきなのが44GSによって確立されたセイコー独自のデザイン理念である「セイコースタイル」を採用した外装デザインです。日本特有の美意識について見つめ直し、和の様式である「屏風」や「障子」などが歪みや捻じれのない平面で構成されていることからインスピレーションを受けて生み出されたデザインは、ケース、ダイアル、針全てにわたって平面を積極的に取り入れ、面と面のつなぎ目のエッジをしっかりと際立たせることでシャープな印象をつくりだしています。また「ザラツ研磨」という特殊な研磨方法を取り入れることにより極めて歪み少ない平面が実現し、見る角度により時計全体に美しい光と影の陰影が生まれます。
日が落ちると肌寒く感じるようになり、やっとニットや巻物が恋しくなってきました。suzusanの暖かくて優しいカシミアのニットやウールのカットソー。コートやシャツ。そしてストール。全て有松絞りを施し、とても美しい色合いばかりです。明日10月28日(金)より開催致しますので是非お越し下さい。ご来店、お待ちしております。
今季からスタートしたニットウェアブランド、Slopeslow。上質なカウチンセーターを探している時にご紹介を受け出会いました。ご夫婦でもある B and Oというユニットによるブランドでデザインと素材作りのスペシャリストです。とても柔らかい人柄のお二人で、ニットにもそれが滲み出ているなぁというのが見て、触って感じた事でした。ワーク、ミリタリーがベースのデザインで、糸を1から作り、最大限に作り込んでいます。今、こういうのが着たいと頭の中に思い描いていた物を具現化してくれたブランドです。本日より店頭に並んでいます。是非ご覧下さい。
洋服を作るのではなく洋服を選ぶブランド、LILY1ST VINTAGE。ヨーロッパで見つけてきた古い洋服の中から私たちはこれだという物を選びました。それはLILY1ST VINTAGEとINSIDE MY GLASS DOORS、二重のフィルターにかけ、残った特別な洋服でもあります。そしてそこから選ぶのは皆さんです。これから来る冬をイメージしながら、是非ご覧頂ければと思います。ご来店、お待ちしております。
当店に初めてお越し頂いた方にお話を聞くと、ほとんどの方が『入るのに緊張した。』と仰られます。洋服屋さんらしい洋服屋ではないし、ドアは重たいし、ちょっとピリリとした空気もあって、並んでいる洋服も少ない。(洋服がない日もある。)多分、私が逆の立場でも最初は緊張するでしょう。しかし私たちは洋服が好きな人もそうでない人も性別も年齢も関係なく来て頂ける場所でありたいと思っています。洋服屋は洋服を買う場所ではありますが、友達や家族に普段しないような話を喋れる場所でもあります。(昔はそんなお店が沢山ありました。)漫画やアニメ、ゲームも、映画やファッションも、小説も、ご飯もアウトドアなんかも・・色々全部好きな私たちです。だから初めての方はあまり緊張せず扉を開けて下さい。ご遠方の方はメールを送って下さい。極度の人見知りの私がこんなお店を作ってどうかと思いますが、人見知りだからこそこんな場所があったらと感じ、今に至るわけです。ふと、そんな事を思いまして書きました。
回転式インナーベゼルを備えたダイバーズモデルAqua-Date 600。スイスのケースメーカーであるERVIN PIQUEREZ S.A.(EPSA)によって製造された特徴的な2つのリューズを持つスーパーコンプレッサーケースは、ケースにかかる水圧が上がると各部のガスケットが圧縮されて密閉度が増すことにより高い防水性能が確保されるという画期的な構造を持っており60年代から70年代にかけてジャガールクルトやロンジン、IWCなど数多くのメーカーに採用されました。2時位置のリューズでインナーベゼルの調整、4時位置のリューズでゼンマイの巻き上げや時刻調整ができます。このEPSAのデュアルクラウンケースは約42mmのラージタイプと約36mmのスモールタイプがありますがこちらは小振りなスモールタイプ。現行のダイバーズモデルではなかなか見られないクラシックなサイズ感で腕回りが細めの方にもおすすめです。ダイバーズウォッチはその特性上ダメージが目立つ個体が多いのですがこの個体は全体的に良好なコンディションを保っており、やや日に焼けてシャンパンカラーとなったダイアルや味わいのある夜光など魅力的な経年変化を楽しむことができます。ベルトは販売当時も採用されていたスイスのTROPIC社のヴィンテージラバーベルトを取り付けました。搭載するムーブメントは信頼性の高いETAキャリバーをベースとしたCal.64となります。
夜はちょっと羽織る物がないと寒く感じ、昼間はちょっとだけ空が遠くなった気がする。風の音や虫の声がひと月前とは明らかに違い、季節の移り変わりを実感する。今年の冬は寒いのだろうか。どんな洋服を着て日々を楽しもうか。そんな事を少しずつ、現実的に考え出している。この所イベント続きだった事もあり、あまりご紹介出来ていなかった物が多く、お店には面白い物が沢山並んでいる。こちらでも出来るだけ早く掲載する予定ですので、気長にお待ち頂ければ幸いです。今週の一階はそんな感じで、並べています。ご来店、お待ちしております。
本日からスタートしたCLOUD LOBBYのポップアップですが、来年の春夏向けの新作を色とサイズを選びオーダー頂けます。着心地が良いウールリネンのジャケットとトラウザーズ、素肌に触れても全くチクチクせず柔らかく涼しくて、着るとびっくりの着心地のウールシャツやガウン、前回評判の良かったワックスコーティングの新型のテーラードジャケットやパンツなど・・・沢山ご覧いただけます。Sanae NICOLASさんとのコラボレーションは今回のコレクションをイメージしたイラストをプリントしたTシャツとスカーフのオーダーも承っております。是非お越し下さい。