最近、モバイル決済の対応について業者様から電話がよくかかってくる。確かに、いろんな所で携帯でお支払いされている方をよく見る様になった。小銭は、ほぼ持ち歩かない。なんて話も聞くこともある。いつか小銭がこの世から無くなるかもしれないと電話越しに思った。数億年前に私たちは結婚式を挙げたんだけれども、お祝儀を頂いた。その中に5円玉を入れてくれた友人がいた。この先も良いご縁がありますように。と一筆添えて。その粋な計らいにやられて、私もそれ以降、真似をさせていただいている。ヨーロッパではプレゼントを渡す時に幸運が訪れます様にと想いをこめて古いコインを添えて送る。と聞いた事がある。HaeckelsのインセンスのBOXは、お香と共に古いコインが入っている。コインの上にお香を置き焚く事もできる様に。そういった意味でプレゼントにもこのお香はとても人気がある。いつの日か小銭というのは、違う用途や想いを込めるだけの日がくるのでしょうか?でもそれが上記の様な使い方ならそれはそれで良い世の中の様な気もした。
次会う方が1月となると(それでもほぼ1ヶ月先の事なのにだいぶ先の様だからこの時期はなんとも不思議)来年もよろしくお願いします。って会話がちらほら出てきた。本格的に冬が来たのだ。外を出るとコートが必要になり、ベストやジャケットまたはストール、手袋など色々と重ねる事が多く楽しい季節でもある。コートはそのシーズならではの暖かさに包まれる感じがある。しかしながら、忙しない。なんでか”今年中に”的な雰囲気が漂う。気持ちよく新年を迎えたいという気持ちと共に。バタバタと過ぎ去る時間を少しでよいからゆっくりにならないかと焦る。ほんの数分だけ、キャンドルに火を灯す。インセンスに火を付ける。揺れる灯火や煙の揺らぐのを見ていると次第に時間の流れが変わる。自然と呼吸も深くなり、我にかえった時には部屋中が心地よい香りで満たされている。ほんのり香り付いたコートを羽織って冬になりたての外に出る。
”アーカイブ”とは記録を保存しておく場所のことを言うそうです。(Wikipediaより)ビンテージというのはその様々な記録が洋服に保存されているっ!と私たちは、解釈しました。ある1900年代のコートは細かくお直しされている形跡がある。ある現代人の見立てでは、”この人は幾度も直し自分に合ったジャストなサイズ感を探したのだろうか?”またある現代人の見立てでは”ここに来るまでに何人もの人が着てその度に直しては着てを繰り返したのだろうか?”またある現代人は”この所有者は永く着続ける事により体型の変化と共に直していったのではないだろうか?”お直しされたという記録から、そんなことを勝手に想像し楽しむ。その直された箇所がデザインされているかの様で、面白い。それを現代の洋服と組み合わせてまた次の所有者が新しく記録していく。服は長く楽しむことができる。歴史に名前は残さない人物が未来に残す、愉快な記録保管場所でもあんじゃないだろうか。
最近やっと肌寒くなってきた大阪だけど、電車に乗るまでと家に帰るまでの道のりしか寒さを感じない。キャンプっていう遊びにハマってから忘れていた季節を感じるようになった。寒いから暖かくする。そんな当たり前の事すら忘れてしまいそうになる。季節があるという事の有り難さをいっそう感じる。ニットとは輪を作りながら編み上げていく生地の事を言うそうです。先日Kota Gushikenくんに教わった。ニットならではの柔らかさは冬になると特に心地よい。”編まれている”という”人”を感じることが出来て色んな意味で暖かい。先日も書いたけど、思い出してみて下さい。悴んだ耳とか寒い手で触れたときのコーヒーとか冷たいタイルからの湯船とか。鍋を囲んでる部屋の曇ったガラスとか。冬がやってきました。
ひょんな事というのは意外と後になって人生で大きな事になったりする。まず、私たちはソックスが大好きで、2人合わせるとソックスの引き出しが5段程ある。どれもこれも愛おしい。
スウェット。着ていてリラックスの出来る洋服。シャツやロンT、ニットと共に素材によっては季節を問わず着ています。今年は特にスウェットが着たい気分だったので、様々な素材のスウェットをご用意しました。コットンの裏毛、シルバーフォックスの入ったアシンメトリーデザイン、super120’sのウール、ウォッシャブルシルク。見た目は似ているかもしれないけれど、それぞれ違った良さのある全くの別物で試着された方々は自然と笑みがこぼれていました。色んな場面でも着れて、汚れたら気軽に洗濯が出来て、気分の上がるもの、そして長く着れば着る程にどんどん良くなっていく。そんなスウェットを選びました。日によっては1枚で着れる日が多くなってきました。INSIDE MY GLASS DOORSのとっておきのスウェット、是非お楽しみ下さい。
今週の1階は、私たちの気分でスタイルを選んでみました。今日はこんな気分だからこのパンツ穿きたいな、このジャケット合うなとか。毎朝している感じで。で、10月31日は選挙です。出かけるのも制限されていた今だからこそ、すごくかっこよいデザイナーやその奥にいる人たちの手で作られたお気に入りの洋服やヴィンテージを着て行ってください。地球が自由で希望のある世の中に変わればよいな。
革靴を好きになるきっかけになった、そのみつの靴。10年位ずっと履き続けている。典型的な日本人の足の形でも無理なく合うし、歩いていて疲れ知らず、そこはもの凄く安心感がある。しかし他の革靴でもきっと合うものはあるだろうし、素晴らしい靴は沢山あると思うけど、なぜ履き続けているのか。それは靴自体に人となりが表れているというか、決して機械的ではない人を感じられるからだと思っている。造形的にも不均一な美しさがある。そして何より履き込んで馴染んできた時の表情がなんとも言えず愛着が湧いてくるのだ。近日中にブーツをご紹介します。サイズ選びなどでお困りの方はお気軽にご連絡下さい。
jupon(ジュポン)とはズボンの由来となった言葉だそうです。トラウザーズとかスラックスとかパンツとかボトムスとかとかとか…色々と言われるこれらは、どれも足を包む衣類。様々なデザイナーがそれぞれの生地を使い当たり前だけど、全く違う表現をしている。さて、寒くなったらおでんや鍋が食べたいなって思うように、冬の生地で作られたられた足を暖かく包む衣類を並べました。
Omar Afridiのコレクションは毎回コンセプトがしっかりしていて、中でもコートやジャケットなんかはハッとするデザインや素材使いだったり魅力的なものばかりだ。パンツはどうだろうか?今までのOmar Afridiのパンツを購入されたお客様の話を聞くと、皆さん揃って『めちゃくちゃ穿いてしまいます。』と仰られています。ブラックナイロンのパンツは股上が深めで腰回りがピタッとフィットする。自然とハイウエスト気味になるのだが、そのおかげなのか足が長く見えるような気がする。ワイド気味なのにスッキリ。メルトンのパンツも同様に腰回りがフィットする。丈の短さのおかげなのかワイドなのにスラっと見えるような気がする。そしてシャツ生地の総裏だからチクチクもしない。気温がグッと下がってきたので、風を通さないパンツや、暖かいパンツをそろそろ考えてみませんか?
さて、土曜日からの続きです。どうしても冬になると黒とかグレーとか茶色とかの洋服が増えませんか?昨日、お客様が朱色のコートを羽織っておられた。秋を感じれて見ている私は何とも気分がワクワクした。実りの季節と言うだけあって、葉は赤や黄色に変わり、木の実が出来てゆき冬の準備をし始める。何とも過ごしやすい季節の到来です。COMOLIさんとも前の店からなので10年くらいかな..気づけば長い付き合いをさせて頂いている。時々、こうして綺麗な色目をポンっと出される。見るとハッとする様な。最初に戻るのだけど、冬にこの様な色目を入れると気分も様々な変化がある。今までのパンツの見え方も変わるし、古着のコートの見え方も変わる。同じくして色違いのNAVYは一瞬見ると、生地感もあってチェックにすら見えない。テクスチャーとの相性が最高で光に当たれば、綺麗なグラデーションが現れる。きっと着込めば面白くなると思う。COMOLIの洋服は長く着込めば着込むほどに雰囲気が出る。だって、COMOLIさんは着込んだらこんな感じになるという事を考えて作っている。それはもう、インスタレーションみたいに。着た人とまるで共同で作り上げていく感じ。洋服の楽しみは長い。どうぞ、秋をお楽しみください。
気象予報士さんが告げていた様に本当に今日の大阪はグッと気温が下がった。お客様とも「気温下がりましたね〜」とか「秋っすね〜」と言う挨拶に変わった。昨日の続きです。と言う事で、デニムジャケット。商品のことはこちらにも掲載しております。(気分の話しをします。)この時期は気温変化も激しいので”脱げる”方がありがたい。もちろん、この秋のことだけではなくて、冬は中に着れるし、春まで引っ張れる。中には襟があるモノないモノどちらでも、気分で着れる。(気分の話しをします。)今日来て下さったお客様と”ずーっとこんな状況だから何かしら変化が欲しくなりますよねー”って話をした。いつもはブカっとしたパンツを穿いていたけど、ジャストなサイズ感を穿いてみたり。いつもはスウェットだったけどシャツを着てみたり。気分で洋服も変わる様に、着るもので気分というのは変わる。そろそろ気分を上げたい。上がりたい。よね?!