VINTER、スウェーデンやデンマークでは冬を意味する言葉だそうです。コレクションについてデザイナーにお伺いしました。『厳しくも美しい凛とした冬の空気感を形にしてみました。今回のひし形のような象徴的な形は、氷を独鈷や槍などに見立て、鋭さや力強さをクリーンに表現。指輪やバングルなどのフォルムにも水平線に見える光や氷のイメージがあります。コレクションは全てマット加工で、パウダースノーのように細かく光る雰囲気を出せたらと制作しました。』との事でした。冬の空気感、寒さで肌がキリッとする感覚。実際に見た時にそれに近い感覚を目で見ただけで感じました。とにかくグワっ!ときます。新コレクションVINTER、今までのモデル、別注のHOOK。明日から沢山並びますので、1年頑張ったご褒美に是非ご来店下さい。ご遠方の方もお気軽にお問い合わせ下さい。
洋服に合わせて今日はこれを付けよう、とか色々な組み合わせを考える。ジャラジャラ付けたい時もあれば、ごくシンプルに収めたい時もある。時にはサブ的な役割もしてくれるし、高揚感も与えてくれる。さらに自信の様な物が湧いてくる様な気がするから不思議だ。それはとても大切にしたいと思えるし、自分自身を着飾るのはやっぱり楽しい。
昨日、いつも土曜日とか日曜日とかに来られる顧客様がお仕事帰りに寄ってくださった。研修の帰りで少しお仕事の話をして下さった。その後3人でたわいも無い話をして笑ったりした。次の入荷のお洋服の話をワイワイと、予習したりして。お客様にとってこの小さな店舗が少しでも心地よいスペースとなったら良いなと思う。しかし、お客様が帰った後服に囲まれその余韻に浸り私たちにとってもこのスペースはなんとも心地よいのだと気付かされるのです。
急いでいる時に限ってその日の洋服が決まらない。ただただ気だけが焦って無限のループに陥ってしまう。丁度1週間前に着ていた組み合わせを思い出し試してみるもしっくり来ない。ダメな日はとことんダメなのだ。そういう時にはクルーキットに頼るのが1番良い、というのを知っている。初めから馴染みの良い洋服は着るだけで焦った気持ちから開放してくれる。そして洋服の持つパワーが凄いのか、着るだけで気分が上がっていくのが分かる。シャツとして、そしてカーディガンやジャケットの様な使い方も出来てとても使い勝手の良いシャツだ。
そろそろ店頭では次のお話をし始めています。次はこんなのが入ってきて、前に買ったあれと合いますよ、とか先の事を考えて、そして準備する。心構えるというか。さて、次回の春夏の写真の準備が出来ました。どれも素晴らしい洋服ばかりです。店頭でご覧頂き、あれやこれや想像してお話しできればと思います。入荷連絡やご予約が出来るものに関しては承っておりますので、ぜひご来店下さい。
AFOURのオイルドヌバックレザーのお手入れについて書きます。ブランド側が推奨しているのはダビンオイル。アザラシのオイルです。あまり聞き慣れないのと持っていなかったので手持ちのクリームやオイルで試してみました。革靴用のクリーム全般は全くクリームが入っていかず、不向きかな?と思いました。オイルの写真を見ると丁度手元にあったミンクオイルの質感が近かったので使ってみる事にしました。すると、少し毛羽立った部分や小傷が綺麗になりとても綺麗になりました。CODEのブラックは元のマットな雰囲気が戻ります。ORONGOのグレーは少し深みが増します。ミンクオイルで代用出来る事がわかりました。そんなに頻繁に手入れをする必要はありませんが小傷が目立ってきたり、毛羽立ってきたらお手入れをして下さい。メンテナンスを定期的に行う事で、長く長く履く事が出来ます。
キリッと冷たい空気の中を暖かいコートを着て歩く。それが何とも心地良くて寒い冬は嫌いじゃない。10年近く着ているともう仕立てたかの様に着心地が良くなっている。洋服全てに言える事だけど長く着れば着る程、自分の体の形に合わせて変化し馴染んでいく。試着した瞬間にとてつもない高揚感を覚えたり、着易いと感じたり、デザインや生地が気に入って・・・。だからこそ購入してきたのだが、その洋服と長く付き合っていく内にそれらをどんどん上回っていく。そんなコートと出会う度に洋服は未完成なんだと思わされてきた。何年も着ていると、毎年そのコートを着る事自体が楽しみになり、あの頃はこんな事考えていたなぁ・・と購入した頃を思い出したりもする。だからこそ大切に思えるし、もっと着たいとも思える。
最近、モバイル決済の対応について業者様から電話がよくかかってくる。確かに、いろんな所で携帯でお支払いされている方をよく見る様になった。小銭は、ほぼ持ち歩かない。なんて話も聞くこともある。いつか小銭がこの世から無くなるかもしれないと電話越しに思った。数億年前に私たちは結婚式を挙げたんだけれども、お祝儀を頂いた。その中に5円玉を入れてくれた友人がいた。この先も良いご縁がありますように。と一筆添えて。その粋な計らいにやられて、私もそれ以降、真似をさせていただいている。ヨーロッパではプレゼントを渡す時に幸運が訪れます様にと想いをこめて古いコインを添えて送る。と聞いた事がある。HaeckelsのインセンスのBOXは、お香と共に古いコインが入っている。コインの上にお香を置き焚く事もできる様に。そういった意味でプレゼントにもこのお香はとても人気がある。いつの日か小銭というのは、違う用途や想いを込めるだけの日がくるのでしょうか?でもそれが上記の様な使い方ならそれはそれで良い世の中の様な気もした。
次会う方が1月となると(それでもほぼ1ヶ月先の事なのにだいぶ先の様だからこの時期はなんとも不思議)来年もよろしくお願いします。って会話がちらほら出てきた。本格的に冬が来たのだ。外を出るとコートが必要になり、ベストやジャケットまたはストール、手袋など色々と重ねる事が多く楽しい季節でもある。コートはそのシーズならではの暖かさに包まれる感じがある。しかしながら、忙しない。なんでか”今年中に”的な雰囲気が漂う。気持ちよく新年を迎えたいという気持ちと共に。バタバタと過ぎ去る時間を少しでよいからゆっくりにならないかと焦る。ほんの数分だけ、キャンドルに火を灯す。インセンスに火を付ける。揺れる灯火や煙の揺らぐのを見ていると次第に時間の流れが変わる。自然と呼吸も深くなり、我にかえった時には部屋中が心地よい香りで満たされている。ほんのり香り付いたコートを羽織って冬になりたての外に出る。
”アーカイブ”とは記録を保存しておく場所のことを言うそうです。(Wikipediaより)ビンテージというのはその様々な記録が洋服に保存されているっ!と私たちは、解釈しました。ある1900年代のコートは細かくお直しされている形跡がある。ある現代人の見立てでは、”この人は幾度も直し自分に合ったジャストなサイズ感を探したのだろうか?”またある現代人の見立てでは”ここに来るまでに何人もの人が着てその度に直しては着てを繰り返したのだろうか?”またある現代人は”この所有者は永く着続ける事により体型の変化と共に直していったのではないだろうか?”お直しされたという記録から、そんなことを勝手に想像し楽しむ。その直された箇所がデザインされているかの様で、面白い。それを現代の洋服と組み合わせてまた次の所有者が新しく記録していく。服は長く楽しむことができる。歴史に名前は残さない人物が未来に残す、愉快な記録保管場所でもあんじゃないだろうか。
最近やっと肌寒くなってきた大阪だけど、電車に乗るまでと家に帰るまでの道のりしか寒さを感じない。キャンプっていう遊びにハマってから忘れていた季節を感じるようになった。寒いから暖かくする。そんな当たり前の事すら忘れてしまいそうになる。季節があるという事の有り難さをいっそう感じる。ニットとは輪を作りながら編み上げていく生地の事を言うそうです。先日Kota Gushikenくんに教わった。ニットならではの柔らかさは冬になると特に心地よい。”編まれている”という”人”を感じることが出来て色んな意味で暖かい。先日も書いたけど、思い出してみて下さい。悴んだ耳とか寒い手で触れたときのコーヒーとか冷たいタイルからの湯船とか。鍋を囲んでる部屋の曇ったガラスとか。冬がやってきました。