って事で、1階はOmar Afridi 23AW “PRIMITIVE TECH”を並べました。今回のコレクションのテーマは、”PRIMITIVE TECH”。違和感と有機的な感じが混ざりあっている事が心地が良い。例えば、ウールを使ったクラシックなチェックの生地にスナップボタンやレザーアノラックのZIPは止水ジップが使われている。ナイロン素材のフーディーを自然素材とスタイリングしたりと……ハンガーラックに並べられたそれらを眺めて、手に取り鏡の前であーだこーだと想像してみましょっ。
商店街を歩いていると、ハローウィンの飾り付け用のアイテムが売り出されていた。えっ!!えぇー!!ってなる。もう今年終わっちゃうんじゃ無いのか?と焦る。なんか秋の気配を感じてきましたね。なんてSNSなどメディアで目にする。まだ暑い。願望が強すぎて無理やり感じようとしているのではないか?と思っていたけど、昨日、お店の前の梅もどきの実も赤くなりかけているのを発見した。そういえば、数日前からツクツクボウシも聞こえる。私もサンダルを履くのに飽きてきたし、秋に向かっているのも事実なんだな。となんとも寂しい気分になりかけていた。
羽織った瞬間、口元がどうしても緩んでしまう。そして大きなため息。それはまるで温泉に浸かった瞬間の、あの感じと似ていると思う。
シャツやパンツやコート、カバーオール。これら全てはワークやミリタリーから着想を得ているものがほとんど。デザインはクラシックながらもパターンや空気感で見せるコモリ。デザインは遊び心があるけどルーツをとても大切にしているCLASSなど・・。昔から変わらないもの、常に新しさを見せてくれるもの。原点が同じでも全く見え方の違う洋服を組み合わせると面白いと思い、今週の一階はそんな洋服を並べています。ぜひご覧ください。
最近、なんの前情報もなくある音楽を買いました。それはジャズでもあり、民族的でもあり、カントリーでもありクラシカルな側面があって。これにはこれが合う!そんな固定概念を崩される感覚になりました。今回のLILY1ST VINTAGEはまさにそんなアルバムの様な感じで、リゾート着がありミリタリーやワークもある。チグハグに見えるようで、混ざり合う面白さを楽しんで頂けると思います。
目的があって、或いはレザーの雰囲気に惹き寄せられたり、デザインや機能性で選んだり。それぞれその人らしいものを選ばれています。僕も沢山持ち過ぎているのに使いたいな、と思ってしまうものばかりです。オーダー会は日曜日までとなります。猛暑が続いていますが、店内は涼しくしていますのでぜひお越し下さい。ご来店お待ちしております。ご遠方の方もお気軽にご連絡ください。
今回新しく使っている革はホーウィン社のクロムエクセル。クロムエクセルとはコンビ滑しという方法で滑し牛脂、蜜蝋、植物性脂と魚脂をブレンドしたオイルを染み込ませたレザーです。しっとりとしていて手に吸い付いてくるような、ずっと触っていたくなるような、そんな革。ベースはブラウンで上から黒の染料を入れています。使っていくとそのブラウンが少しずつ出てきます。無色のクリームを使っても良いし、黒のクリームを入れて黒をキープするのも、そして何もしないのも、使う人の好みで育てて欲しいと仰られていました。
『ターメリックの染色、めちゃくちゃハッピーな色合いで良いですね。』とお客様。暑さも吹っ飛びそうな黄色はカレーを煮込むように時間をかけて何度も染めたそうです。染め物なので着用や洗濯を繰り返すとフェードしていきます。少しずつレモンイエローのような、それもまた良い色になるんだろうなと想像しています。差し色に使いたい。なんなら一枚でも着てみようかと思わせてくれました。明日からも皆様のお越しをデザイナーと一緒にお待ちしております。(土曜日は通訳の方もいます!)