シルクネップのクタッとした感じ、それをバッグに落とし込んだウエストバッグ。ファスナーはriri zip。本体は財布、スマホ、文庫本などが入るサイズ、背面にもポケットがあり仕分けができるので使い易い。初めから馴染んでいるような、力の抜け具合がちょうど良い。もちろん使っていくともっと柔らかくなるので、それも楽しみの一つだ。これから暖かくなり、シャツ一枚やTシャツになった頃にさりげなく。そんなイメージです。
洋服に興味が出て買い始めた頃、もっぱらリーバイスのジーパンばかり買っていた。バレンシア工場製の復刻から始まり少しずつヴィンテージを探す様になった。当時は高校生でアルバイトだけでは中々買えなかったので週末開催されるフリーマーケットに良く顔を出し探していた。そこでヴィンテージのリーバイスばかり持ってきているおじさんに出会った。何度か通う内に顔を覚えられ、『今日はとっておきがあるよ』と出されたのがボロボロのXXだった。ウエストは確か40インチ位で、ベルトを思いっきり締めてもでかい。悩んだが、XXとしては超格安だったので結局買う事にした。色々なジーパンを買って穿き倒したが、結局1番穿いた(好きだった)ジーパンはおじさんから購入したおおよそ40インチのXXだった。ワタリと裾の太さが絶妙でウエストがジャストの物だと細過ぎてしっくりこなかった。COMOLIのジーパンを見ながらその事を思い出し、話を聞くとデザイナーの小森さんも同じ様にXXを穿いていたらしい。だからウエストはある程度ジャストに近い大きさで太さは38インチ位のバランスのデニムを作ったそうだ。ジーパンの理想の形。懐かしくもあり新しい。
Omar Afridiのパンツのシルエットはとても綺麗で、とてもバランスが良く見えるから結構人気なのだけど、今回のパンツも(前にチェックのパンツがあったのだがそれに似ていた)左と右とで違ったバランスでダーツが入っている事により、スーっと綺麗なんだけど途中で止まる。そのスーっとならない感じが良い。迷彩のように見える絵の具で描いた様な柄にも惹かれたし、それがほぼコットンなのに化繊の生地みたいで全てにおいてアンバランスなのにまとまっていて面白い。寒かったのでシャツと組み合わせたのだけど、これからの時期は白Tで良いんじゃ無いかなと思っている。
人それぞれ足の形は異なります。きつくて痛いのを我慢し、或いは大きい物を履いたり。僕自身、特殊な足の形をしているのでサイズの合う物を探すのは一苦労でした。特にサンダルは幅と甲に合わせると縦が余り過ぎて、変に力が入り靴擦れができたり、疲れやすい。自分に合うサンダル、ではなくサンダルに自分を合わせていく様な・・・そんな感じでした。
オリジナルで開発した透け感のあるサマーウールのヘリンボーンはヴィンテージのような雰囲気。生地に動きがあり、いつもながらドレープが美しパンツ。サラッとしていて肌触りもよく、風が通り抜けると気持ちが良い。ツータックで少しゆったりのストレート。良い感じに力が抜けているけど、きっちりもしている。どこへでも穿いて行けるのがトラベルパンツ。結局ほぼ毎シーズン買っている気がします。それだけ穿きたくなるパンツなのです。
seya.が完璧を求めて作り込んでいる定番のETERNAL SHIRT。綺麗な縫製仕様なのに固すぎない瀬谷さんの作り出す雰囲気がとても好きです。今回はインディゴと柿渋で染色した軽やかなクレープ素材。シャリっとしていて生地の凹凸のおかげで肌への設置面が少なく、暑い時期にも快適に着用できそう。そしてこのシャツは経年変化も楽しめる。インディゴと柿渋がどんな色になっっていくのか。きっと数年後には美しい色へと褐色している事でしょう。
セヤ定番のKURTA SHIRT。今回はネップのあるコットンにザクロの木の皮を使って染色された伝統的な生地。オアシスの砂漠の色のような。天然の染料ならではの優しい色。着ていてとても気持ちが良いです。少し小振りなカフス、背面には広めにとられた2本のタック、裾のラウンドは直線的。細かな運針、襟付けは手縫いとシンプルながらかなり手の込んだ作りのシャツ。襟の形がとても好きで、首元がスッキリと凛として見えるような気がします。
上品な生地を洗い晒しで軽やかに。春の風がシャツの中を通り抜ける。
縮絨が活きる素材。長い年月を掛けて着込んでみたいと思わされます。褐色した後、どんな色になっているのだろう?
『襟なしが苦手なんです。』そんな人でも着るとあれっ?と不思議そうな顔をする。
テキスタイルはSMOCK SHIRTと同様にRivotorto Piecesと共に制作し富士吉田の機屋さんで織られたオリジナル生地。パリパリと音のなるペーパーライクな高密度タイプライター。この紙のような質感は無染色の綿だから生まれているそうです。かなり立体的に作られているので、動きやすく、快適な穿き心地。ボタンを1段階外すと膝下が隠れるくらいで、もう1段階外すとショーツに早替わり。その日の気分や気候、洋服や靴によって変化を付けられる、一本のパンツが3役もこなすという面白いパンツ。