ボーダーのカットソーはある意味完成し切った洋服の一つであり、差別化する事が難しいアイテムではないでしょうか。BLACKBIRDで見つけたボーダーはカットソーの領域から少しはみ出ていて面白いと思った。ハンドペイントしたような雰囲気のボーダーを高度なスキャニングでデータ化しインクジェットプリントでヴィンテージライクな生地に落とし込んだそうだ。少しゆとりのあるフォルムに袖口がカフスのデザイン。ジャケットやシャツ、ベストなど色々な組み合わせをちょっと違った雰囲気で楽しめるカットソーです。
昔ながらのワークパンツにリーバイスのスタプレの様な雰囲気の素材。コットンが入っているので柔らかく上品な光沢がありとても滑らか。それはまるでトラウザーズの様にも感じる。サラッとした肌触りで気持ちの良い穿き心地。ジャストサイズだとスッキリ、ワンサイズあげれば労働着っぽく。使い方によっては綺麗にも土臭い雰囲気にもなれる、馴染み易いパンツです。ちょうど入荷した日に『スラックスが破れてしまって・・』とこのパンツをスーツのスラックス代わりに穿いて帰られた方がおられましたが、全く違和感がありませんでした。
BLACKBIRDは様々な洋服とのレイヤードを考慮してデザインされている。ジャケット、コート、ブルゾンやニットなど組み合わせ、自由な発想で自由に着る事によって個性のようなものが少しずつ生まれてくる。自分だけの着方や使い方。そうやって嗜んでいくと自分に服が馴染んでくる。馴染むとより自分らしさが出る。洋服って面白い、そんな風に思えるようになります。1940年代のロイヤルネイビーのオフィサーシャツとインドの民族衣装クルタを併せたデザイン。剣ボロの裏にはフランス製のテープが施してあり、袖捲りした時にチラリと見えるのがかわいい。味わいのあるリネンシルクは洗っていくと良い雰囲気に。ウエストのドローコードでシルエットに変化が付けられる。一枚のシャツだけど、何通りも楽しめる洋服だ。
このパンツを見て穿いた時、あぁこれめちゃくちゃ穿くだろうなと思った。まずは緩く、リラックス出来る。次に心地良い。生地が心地良いのと程良い太さで風が抜ける。そして合わせやすい。一見無地に見える生地だけどよく見ると千鳥格子、糸はリネンとラミーで雰囲気がある。生地に凹凸が出て動きが出る。だる〜とゆる〜としたい日にはとても良い。サンダル履いて手ぶらで長くなった夕暮れにぶらっとしたい感じがして想像したら、あー夏も良いかもなって思えるパンツだったのですが、同じように想像されたなら、是非。きっと良い季節迎えれるんじゃないですかね?要するにリラックスできて心地良くて合わせ易いってだけのパンツではないです。
written by のコンセプトに通ずる、洋服だと思うシャツ。テキスタイルはRivotorto Piecesと共に制作し富士吉田の機屋さんで織られたオリジナル生地。とてもサラリと滑らかな心地の生地で、デザインは羊飼いのスモックがベースになっている。すごく綺麗だなと。景色や絵画を見るように、単純に惹かれた。そういう心に響くものというのを日常に着れるという贅沢さが必要な気もする。ああだこうだ理屈ではない1着ではないでしょうか?
暖かくなってくると白いシャツ、という気分になってくる。特にカディコットンは涼しくて着込むと柔らかくなり気持ちが良い。汗をかいても不快じゃない所が好きな生地。4PLYの手織りのカディコットン。しっかりしているけど優しい。そしてこのシャツはきっちりしたデザインでもあり、どこへでも着ていける。という事は頻繁に着る事になるから体に馴染んでどんどん柔らかくなる。そうなるともっともっと着たくなる。だから沢山お世話になりそうな気がする・・・そんなブランド10周年を記念したスペシャルなシャツです。
インドの伝統工芸でもあるブロックプリント。手彫りの版を使って布地に手作業でプリントしていく。不均一で、少し滲んでいたり、インクの量や力の加減で色合いも変わってきたり。機械では出せない風合い、つまりは一点モノの様な特別さがあり気分が上がる。そんな生地に惹かれて選んだパンツはワークパンツの様なワイドシルエットでウエストは3段階ボタンで調整できる。少し緩めにしてベルトでギュッとするのが良さそうだった。ライトウェイトで軽く涼しく、風が抜けるので気持ちが良い。暑いのは苦手だけど、Tシャツにサンダルにこのパンツを穿きたくなった。
少し気温の高かった日、屋上でシャツを着るとなんとも言えない心地良さを感じた。シャツの中を通り抜ける風と太陽のほんのりした暖かさ。無性にシャツが着たくなった。秋冬の時に作ったガーゼのシャツがあまりにも良かったので、薄くて初夏でも着れる生地を選びました。凹凸のあるカディの様な雰囲気のオーガニックコットン100%。少し青みのあるグレーのような色。優しい素材と優しい色、でもキリッとした格好良さのあるlea bobergらしいシャツです。
とても細いカシミアとシルクの糸で編まれたケーブル編みのポロシャツです。デザイナー曰く懐かしさがありつつ、見たことのない雰囲気が出るかもと思ったそう。写真以上に柔らかく滑らかで心地の良い生地で着るとそれらに包まれます。週末はHaeckelsのお店を開けている事もあり嗅覚について調べたり話を聞いたりする事が多く、りんごの木を見ると人は「りんごの木だ」と視覚で判断するけれどりんごの木の匂いを嗅いだとき「りんごの木だ」と判断する前に「好き」とか「嫌い」とか「どこかで嗅いだな?」と感情や記憶がまず出てくるらしい。と言うことを知った。Kota Gushikenのこのニットもまずはこの感じ好きだなー気持ち良いなーとか懐かしいなーとか感情や記憶みたいなものが刺激されて次にケーブル編みが施されているんだとテクスチャーに触れる感じがある。と相変わらず彼の作るアイテムは感情というか脳のどこかの部分がすごく刺激される気がする。そして虜にさせてくれる。服ってほんと楽しいなと改めて思わせてくれた1着です。
柔らかいものとか古着とか、ラフな物を着ていると少しカチッとしていて綺麗に見えるものを着たくなる。それは辛いものを食べると甘いものを食べたくなるような、そんな感じで。オマールのTシャツはかなり度詰されたしっかりとした生地で綺麗なシルエット。まるでジャケットを羽織っている様な肩に乗る感覚が新鮮で単体で着ても様になり、ジャケットやシャツの下に着てもしっくりくる上品な1着。