友達の家に遊びに行く時、ご飯作ったり、そのまま飲みに行くかもしれないしもしくはNetflixを見続けたり、そんな時に着れそうだなって思った。ひとりで映画みて定食屋寄ってブラッとして帰れそうだなとも思った。普段着といっても色々だからバシってオシャレしたい日もあるけど気分的にダレっとしたい日もある。でもそこそこ大人になると”場所”によりいちいち考えちゃう時もあったりする。このシャツは化繊なんだけど麻みたいな心地で柿渋染されたみたいな風合いで初め見た時に生地が面白いなと思った。実際、すごく風が通ってこの撮影の時はめちゃくちゃ体が冷えた。もう少し暖かくなったらきっとひんやりとして心地が良い。
晴れた日や曇りの日、雨の日には光が少なく服の見え方が少し違っているように感じた。よく観察してみるとそれぞれ表面に凹凸があり、光の当たり方によって色の雰囲気や表情が微妙に異なっている。それは手織りの生地でもあり機械で織られた生地でもあり、肌に触れた時は心地が良いものやドライに感じるもの、ガシッとしていて着込みたくなるような生地と様々ありました。という訳で今週の一階はテクスチャーをテーマに並べています。ぜひご覧下さい。
前回のスウェットは硬くて硬くて硬いので着込んで馴染ませていく感じで、今回はヴィンテージのスウェットのようなモチっとした柔らかい着心地。新たにSlopwslowが開発した裏毛のようで裏毛ではないインレイ編みの素材。表の糸はグレーのリサイクルコットンでそこから製品染めをして長年着用して生まれる褐色を再現したカラーも魅力的で、初めからあの着心地を体感出来るのは何だか嬉しくなり選ぶ事にしました。ついつい手に取ってしまう1着になりそうです。
この洋服が目当てだった訳ではないのですが、ふと視界に入った生地。気が付くと引き寄せられるように触っていた。あきらかに良い生地。そして好みのリネン。あのプルプルっとした感じ。今後入荷してくるアレやコレやと組み合わせがすぐに頭に浮かんだ。聞くとヴィンテージを再構築して物作りをしているブランドだそう。作りや着心地も素晴らしく、このリネンとF-2の組み合わせが気に入って仕入れる事にしました。シャツでキッチリ着るのもありだし、Tシャツの上に羽織るのも良い。真夏にはノースリーヴの上にガバッと。着込んで着込んで雰囲気を出していきたいジャケット。
今年の春はスポーツ系(モーターサイクル)のカットソーにクラシックなものを羽織りたいと思って、古着屋さんを回ってみました。色々なデザインや独特な配色、ロゴ、格好良い物が沢山ありました。でもめちゃくちゃ小さい。そりゃ競技中に着るものだからか・・と後から気付きました。そして素材は化繊が多く、決して着心地はよくなさそうだったので結局断念しました。そんなアンテナを張っていたからか、見つけたのがオーストラリアのHAULIERでした。古いレーシング用からインスピレーションを受けたデザイン、ロゴと配色(黄色!)、サイズと完璧でした。そして何よりこの見た目で上質なマーセライズドコットンのメッシュという所が決め手となりました。着心地も良くて気分も上がります。
暖かい春、暑い夏。軽やな洋服は重ね着もし易く、鬱陶しい暑さも幾分和らぐ様な気がする。CLASSのこのTシャツは空気だ、と思ってしまいそうになる程軽くて薄手。(気になるほど透ける感じはしませんが、このTシャツをイメージしてメッシュのタンクトップを仕入れています。)春はジャケットやコートの下に、夏は一枚で涼しく。昔よく着ていた古着のサーフTシャツの様な懐かしい雰囲気、そんなムードを楽しめるTシャツ。
風に靡きそうな軽やかで美しいドレープが一際目に付き引き寄せられ、聞くとドーメルのモヘアシアサッカだった。シアサッカ好きとしてはたまらない触り心地。軽くて伸縮性もあり動きやすく、初夏まで快適に着用できそうです。シャツのようでもありコートのようでもありチュニックみたいな。色んな要素のある、そんな洋服。コンセプトの一つでもある”一つの視点の拘りを排除する。”・・・着る人それぞれに、どんな合わせ方でも見せ方でも考え方でも自由に楽しめる洋服だと感じました。
コモリのデニムシャツほど数年後に様変わりしているものはないと思う。なぜならシャツ自体のデザインがとてもミニマムだからだ。ステッチも同色でボタンも黒。着て洗う・・を繰り返す度にステッチやボタンとのコントラストが生まれる。それは人それぞれ変化が異なり、長く着た人にしか味わえない楽しさがあるシャツなのだ。今回は色落ちが楽しみな黒と生成りの糸を使ったデニム。デニム好きのお客様が『シワやパッカリングの入り方を見ると、とても考えられたデニムシャツですね。』と仰られていました。
コモリの定番であるコモリシャツは洗い晒しがよく似合う着ていてとても楽なシャツ。羽織ると体と服の間に程良い空間が出来て、体が優しく包まれる。それはまるで空気を纏っている様に軽く、シルケット加工された柔らかいコットンは素肌にも気持ちが良い。そして不思議と肩の力が抜けて、リラックスできる。でも見た目はちゃんとしたシャツで・・・。そんな空気感がデザインされているからこそ、誰かにとっての定番で有り続ける理由なのでしょう。