僕にとって冬のニットにはイニシュマンが欠かせない。どこまでもクラシックな空気とイニシュマン島の自然から着想を得られて作られる色や見た目からは想像出来ない質の良い糸と作り。そんな所に魅力を感じお店に並べている。素肌に着たくなる肌触り、詰まりに詰まったウールカシミアは保温性が非常に高く、タフで何年着てもへこたれず、ちゃんとメンテナンスをすれば何十年と共に歩んでいけるセーターだ。暖色系のグラデーションは島の夕日からイメージしたそうで、合わせ易く、どこか安心できる配色。ニットの暖かさと心地良さを体感できるセーター。
初めてイニシュマンの素材を触った時に驚いたのがベビーアルパカ。持つととろけてしまうような柔らかさ。一瞬にして虜になってしまった素材だ。希少なベビーアルパカを100%使ったセーター。少しタイトなフィッティングで体に沿い、より心地よさを実感できる。インナーとしてジャケットやコートの下に着てもストレスになる事はない。めちゃくちゃ暖かくて、Tシャツのように着れるセーター。この素材をぜひ体感してみてください。
出来るだけ肌に近い洋服は天然素材の物を選ぶようにしている。自分の皮膚にも優しく、汗をかいても蒸れる事はなく、ちゃんと呼吸をしている気がするからだ。スウェットのようなニットのような、ウールコットンのジャージー。分厚すぎず、薄くもなく、インナーにも使いやすいバランス。しっかりしているけど動き易さもあって暖かい。染色は潔いラインの棒締め絞り。所々滲んだブルーのグラデーションが印象的で、ジャケットやコートから覗くブルーを想像しながら選んだ1枚。
見た目はボリュームがあり少し重そうに見えるけど『軽い!』、『着ている感覚が無いに等しい。』と試着された方々は言われます。サイズもあるようで無いような、様々な体型の方が様になってしまうダウンベスト。撥水性のある薄くて軽いナイロンと小さく畳んで収納しても復元する800フィルパワーのダウン。ジャケットやコートの上から、セーターやスウェットの上から、プラスするだけで自然な暖かさを感じられる。そのプラスが重くないから余計に快適なのです。
何気なく、気軽に、長く着れる(着たい)洋服。でも雰囲気があって・・・。COMOLIにはそういう物が多くある。いつもそこにあってとりあえず着とけば大丈夫。気分も上がるし格好良い、けど格好付けてない。そんなイメージの洋服。空紡糸を使った裏毛のスウェットパンツ。吊編み機でゆっくり、しっかりと織り上げられている。初めは少し硬めで着ていく内に柔らかくなり、どんどん気持ち良くなるでしょう。裾にはコードを通し、絞れるので靴に合わせて変化を付けられます。使い古したスウェットは昔からとても好きで、あの何とも言えないフェードした色と生地のクッタリ感、いつの日かそんなスウェットパンツになる気がします。
LILY1ST VINTAGEが沢山のコートを見つけてくれた。しかも同じフランスのユニホームという。LILY1ST VINTAGEの着眼点というのは彼にしかなく誰にも出来ない。こんなに沢山同じものをお店に並べる事はそうそう出来ない。そういえば6年ほど前に、数年かけてLILY1ST VINTAGEと集めてきたBarbour(バブアー)を販売した事を思い出した。Barbourという共通点はあるものの、モデルや年代も違えばコンディションも違う。”選ぶ楽しみ”みたいなモノを感じてもらった。今回もそんな楽しみ方をして欲しかった。
つい最近まで暑くてアウターを着る想像なんて出来る訳もなく、しかしながら季節とは移り替わるもので街行く人々はいつの間にかコートを着ていた。それを見て洋服の楽しい季節が遂にやってきたと心が躍る。シャツを着て暖かいニットを着てアウターを着る。組み合わせは様々で色々試したくなる。seya.の今年のアウターは撥水加工された高密度のナイロンに中綿が入ったパデッドブルゾン。ダブルジップ、大きめなフロントのポケット、風が入ってこないウールのリブ・・と機能性も高く、軽くて暖かくて、凛とした上品な趣きだ。
アメリカ軍の名作であるM65がベースでそれを大胆に、潔く短い丈に。フード、ライニング、それぞれ取り外しができるので真夏以外は着用できるユーティリティなコート。英国のベンタイルは雨風を防ぎ、イタリアの上質なライニングは肌触りが良く保温性も抜群。着込むとアタリの出てくる楽し過ぎる生地だ。UK製VENTILEのこんなにも発色の良い色を使うなんて、と感銘を受けてしまったショートモッズコート。冬だからこそ使いたくなる色。
それぞれにproduction notesが書かれています。(私たちはSlopeslowのproduction notesを読むのが大好物)それがとても面白く、読む事でもっとSlopeslowの事が好きになるはず。だから一部ここでシェアしますね。是非お買い物の参考にしていただければ…..
LILY1ST VINTAGEのコートは1966-68年に作られたデッドストックのパリ市役所職員のユニフォーム。フランスらしい印象的な青、労働着としての美しさ。このコートを見て自分にとって洋服のベースはここにある、と再確認出来ました。化繊の混じった総裏、気軽にガンガン着れるタフな1着。夏以外は着用できる息の長いコートです。そんなLILY1ST VINTAGEのコートを自由に料理してください、とお願いしたのがSlopeslow。Slopeslowのお二人はヴィンテージの造詣と愛情が深く、きっと面白い化学変化が起こるのではないかと思い、依頼する事を決めました。試作などで使った糸の残糸を即興で、感覚に任せて手編みで製作されたのが、スヌードとアームカバー。コートに合わせたニットアクセサリーです。様々な素材や色が混ざり合い、とても素晴らしい物ばかり。どれも暖かく、肌触りも最高です。一点ずつ異なる手編みのニットにはprodcution notesが付属していますので、是非読んでみてください。