”羽織る”という言葉には”着る”とはまた違う印象を感じる。”羽織る”とは何かの上に覆いかぶせる様な印象で、前を開けても袖を通さなくても良い気がする。バサッとTシャツやシャツまたはジャケットの上から重ねる様に。その仕草をする際は生地の特性が垣間見れる。このPROJECTbyH. の”JUAN” MINIMALIST OVERCOATの素材はリネンで柔らかながらも張りがあるプルっとしたリネン特有の心地よさを感じる。首から肩、背中を撫でるよに沿うパターンが綺麗で、着ている側も着心地が良い。裏側はステッチが沢山施されている。それは、すべて意味がある。見れば見るほどに面白くて着れば着るほどに心地よい。
かれこれ4年位穿いているコモリのベルテッドデニム。春も夏も秋も冬にはパッチを穿いて。お店に立っている時や休日出かける時、キャンプの時にも穿いていた。年中使っていた事もあり、濃いインディゴから青へとフェードした濃淡がとても気に入っている。(1番最後の写真の右側が新しいもの)色の落ち具合は使い方によって変わってくる。同じ色にはならない所もデニムの面白さの1つなのだろう。今回届いた真っ新なデニムを見ると、またイチから穿きたいと思っている自分がいる。
打ち合わせの時や食事に出掛けたりする時にも羽織る。がっつりスーツじゃなくても、という場面も案外多くネイビーの軽いジャケットは一枚持っておくと安心。そして普段にも使い回しが効いて便利なアイテムでもある。CLASSのジャケットは遊びがあるけど、テーラーメイド。素材にはSP150’SのFERREIRA MERINO SERGEととてつもなく拘ってしまう。美しいドレープと繊細な触り心地。いつも通り裏っ返してみるとなかなか良い。裏っ返すのが好きな私達のことを思ってかデザイナーの堀切さんは『裏っ返しても良いですよ。』と言ってくれた。うん、やっぱり裏っ返すのは楽しい。
『普段、世界を肉眼で見ている私たちは感情を目で見たことがない。ある瞬間に内側深く埋もれていた感情が、現実の感覚を刺激することで表面化することがある。そのプロセスはまるで感動的なアート作品を見たときに湧き出るような知覚的なエネルギーによって浄化される。』
2/10(金)からお店に並びます。ご来店お待ちしております。
PROJECTbyH.と初めてのイベントを行い、特別に依頼したRADIENT。店頭でも人気のある形で、襟が小さ目で少しタイトフィットな所が気に入っている。素材はリネンデニムを選び、お茶の出涸らしを使い染めて頂いた。同じ素材の3年着込んだジャケット(お茶で染めていない)を見せてもらったがガーゼの様にフワッと柔らかく、アタリも出てとても良い雰囲気になっていた。唯一無二の作り込まれたデザインはシャツを前後で見るのではなく、上から見た視点で形成していくらしい。今回から初めて採用されたメープルの木のボタンのコントラストも良い。着用を繰り返すとレザーの様に馴染んでくるRADIENT。長く、大切に着ることで得られるものが沢山あると思う。
白はネイビーやベージュ、オリーブなどの定番的な洋服の色やパステル系や原色にもよく似合う。ジャケットやシャツの下から見えたとしても馴染んでいて邪魔をしない。白があるから他が綺麗に見えたり、逆に白がアクセントになったり。白いシャツはバイプレーヤーでもあり、主役にもなれる。そして時には黒子役さえも。オーガニックコットンのジャージーは伸縮性があり動き易く、ドライタッチでとても滑らか。絶妙に透けない厚みも嬉しい。Tシャツは肌に触れるもの、どうせならより気持ちの良いものを選びたい。
初めて見る食材なんかを目の前に置かれると首を傾げる。『なんなんだろう?これは?』て。試食してみるとなかなか美味い。面白い事になりそうなのは分かる。どうにかして調理てみたい。自宅に帰り、それを前に仁王立ちし(言葉の意味みたいに堂々とはしていないかもしれない)首を傾げながら、さてとどう調理するか?何と組み合わせるか?どんな感じに仕上げるか?っと頭を働かせる。そしてそれと向き合う日々がやってくる。それに似ているのがCLASSのアイテムのような気がする。どう組み合わせるか、タンスの肥やしとなった古着なんかを引っ張り出して合わせてみたり、ただ流れているように見ている映像にヒントを貰ったりと、その買ったアイテムは脳裏にずっとある。満足いくスタイリングを探す旅がずっと続く。買うまでが楽しいが、買って帰ってきてからがもっと楽しい。そんな洋服の醍醐味をCLASSはずっと教えてくれている。すっごく幅の広いショーツと思って頂ければ話が早い気がする。そうキュロット。だからド太いパンツの上に履ける。横糸にグリーンが使われているので色はどんな感じに落ちるのか??想像してほしい。裏返すと(私たちは裏返すのが好きだ)そのグリーンが綺麗で、軍パンに合わせたくなった。ここまでが私たちが調理したこと。夏は薄い麻のパンツやメッシュのパンツと合わせても良い。またその辺りのアイテムが届いたら着用写真をアップしようと思う。それまであれば…..
ここ大阪も雪が舞った。朝は影になったているところには雪が残り、子供たちが蜜柑ほどの雪だるまを作って玄関に並べていた。冬真っ最中なのだけれども、お花屋さんは春の花が並んでいた。
延期していたPROJECTbyH.との小さなイベントの日程が決まりました。2/4(土)と2/5(日)の二日間です。当日はPROJECTbyH.のヘンリーさんが当店に来られますので、実際にお話を聞きながら(2/5は通訳の人がいます!)23SSの新作をオーダー頂けます。
さらに!特別なシャツを製作して頂きました。そのシャツ当日から販売します。是非お越し下さいませ。ご来店お待ちしております。
初めて来てくれた日の事をよくよく覚えている。The crooked Tailor(ザ クルーキット テーラー)という洋服を取扱させていただいているのだけれども、そのシャツを買ってくれたのが5年以上前のこと(1階のお店が出来上がる前に2階でPOPUPをさせてもらっていた。)目立つではないけれど、個性がしっかりあって、”らしい”がはっきりしている。彼が持つと彼のモノに変わる。それが今もずっと変わっていない。
諏訪精工舎のグランドセイコーに対抗するべく1961年(昭和36年)に第二精工舎から発表されたキングセイコー。1stモデルを改良しハック機能を追加した通称44KSKと呼ばれる2ndモデルで1966年7月に製造された個体です。同じ44-9990モデルであっても製造時期によって文字盤やケース、ムーブメントに様々なバリエーションがあり、こちらは裏蓋の盾メダリオンやムーブメントに大きなカマ状のハックレバーを備えた初期型にあたるモデルとなります。一見ごく普通のシンプルなデザインに見えますが平面や直線を主体としたデザインは明らかにそれまでのセイコーウォッチとは異なり、後の「セイコースタイル」へと繋がる萌芽のようなものを感じさせます。力強くエッジの効いたラグ、大胆に平面を取り入れた長短針、見る角度によりきらきらと輝く多面カットのアプライドインデックス、トップをフラットに成型したボックス型風防とポイントで見ればどれもなかなかに主張の強いディテールですが、全てが完璧に調和しひとつの時計として成立しています。搭載するムーブメントは1958年(昭和33年)に第二精工舎初の独自設計モデルとして発表された「クロノス」の54系キャリバーを改良したもので、石数を25石まで増やしハック機能や微動緩急調整装置を追加するなどキングセイコーの名に相応しいハイエンド仕様となっています。
とてもとても軽いショール。ネパールで手織りされた透ける程薄いカシミヤ。薄くても強度は充分で引き裂きにも強い特殊な織り方だそう。ぐるぐる巻けば暖かく、夏の寒い室内で肩から掛ければエアコン対策にもなり、年中使えるショールだ。『2月、3月になると寒いけど少し明るい色を身につけたくなります。』とご購入された方が仰られていて、綺麗な色目は少し春の気分にさせてくれるような気がする。鮮やかなグリーンと水色が混じり合う美しさに惹かれました。