これはこうやって着るべきだ、こうしなければならない。とか洋服にはそんなルールは無いというか必要がない。自分が本気で良いと思う様にする事が格好良いのであって、CLASSのこのデニムパンツはそれを体現しているのではないでしょうか。前で穿こうが後ろで穿こうが折り返そうが、自由。一見難しそうなイメージのケミカルウォッシュは色の落とし方が絶妙で穿いてしまえば全く違和感がなく、ストンと落ちるワイドで直線的な形が相まって良い意味での脱力感を感じた。とは言えどうやって着たら良いのか何を合わせたら良いのか、もしわからなかったらそれは一緒にお店で考えましょう。まずは試着してみて下さい。
デニムが好きだ。ここインサイドマイグラスドアーズのお客様もそういう方が多い。私がいうまでもなくもう色々なデニムを穿いて着てこられた事だと思う。スタンダードとしてデニムがあるけれど、それをデザイナーが調理してくれる。だから新しいデニムに出会えるわけで、それを温め直してお客様は他のアイテムと組み合わせる。それが見事に皆、違いが出て無限で面白い。それと最大限の楽しみは、そのデニムを使い続ける事により変化していく様を体験する事だったりもする。それもまた個性が出てその人だけのオリジナルになる。スタートは同じでも使い続けたらその先には何がみえるのか?組み合わせによりどう変わるのか?
1950〜60年代の古い織機でゆっくりと織られたフレンチコットンストライプを使用したスカラップシャツ。 手縫いのガゼット、襟、ヨーク、前立ての裏地にはコントラストのあるイタリアのコットンシルクで仕上げられていて、襟と袖口はシルクオーガンザで補強されています。 フランスのパールシルク糸を使用した手縫いのボタンホールと古いシェルボタンがとても美しい。 古い時代の素材を丁寧に仕立て上げたシャツはどこか温かみを感じます。そして着用する事によって何気ない日常を変えてくれる、そんな洋服です。
手に持った感触や収まりが良い物って意味もなく触ったり撫でていたり。日々使うものだと特に触る回数が多くなる。ベジタブルタンニン鞣しのモチモチなGuidiのカーフだから余計に触ってしまう。そうするといつの間にかツヤツヤになっている事に気付く。Tochcaのがま口コインケースは大きく開き小銭の出し入れがし易い。コインケースとして作られているが、小銭だけではなくて指輪などのアクセサリーを入れておいても良さそうだ。サウナに行くとアクセサリーをどこに直した(直せば良いのか)かわからなくなるので、入れ物があれば便利だろうと考えていた事があり大きさも丁度良く感じる。手に収まりの良いサイズでコロンと可愛らしいフォルム。味わいがあり、堅牢な作りのがま口は80年代位のフランスのデッドストック。※写真は全てネイビーです。
お客様が最近物を買うか買わないかの判断の物差しの1つとして『いかに環境に配慮しているか、或いは作り手の思いがどれだけ伝わってくるかというのを考えます。』と仰られていました。OLIVER CHURCHの新作であるBIG COATに使われている素材はヴィンテージフレンチコットンリネン。ボタンはヴィンテージのマザーオパール。手縫いのボタンホールはシャツと同じくパールシルク糸が使われている。程良くゆとりがあり、着丈はそんなに長くはないので日本人にとってもバランスは取り易い印象です。フラップ付きのラウンドした大きなポケットは手も入れ易く、右側のみ2層になっていて、さらにコートの中にアクセス出来る様になっている。製品にした後、ボタニカルダイ。着用を繰り返すと色が少しずつ変化し、きっと素晴らしい雰囲気になるでしょう。OLIVER CHURCHの洋服は昔からある物を基本的に使っている。染色に使う水にも配慮し、大量には作れない。だから環境や思いどちらも満たしている作り手と言えるのではないでしょうか。そのお客様はこのコートを見て、『車を買っていなかったら、飛びついていただろうなー』と。何事もタイミングですね。・・・とこの記事を書いている途中に完売しました。
OLIVER CHURCHのクラシックポケットシャツはイタリアの少し前の素材。一見普通に見えるかもしれませんが、よく見ると絶妙な配色や一部分だけ番手を変えた織りなど普通じゃないチェックでした。襟と袖には補強の為にシルクオーガンザを芯として。ボタンも古い年代の物で、ボタンホールはパールシルク糸を使って手縫い。バックヨーク、サイドシーム、フロントポケットはチェックの柄合わせがマッチしている。オリバーの洋服はある意味一期一会で、古い生地を使っている事と沢山作れる程同じ生地があるとは限らない。結果的に一点モノになる事もあり(洗いをかけたら縮んで一枚しか作れなくなったetc…)、そんな予期せぬ事も含めて魅力の様に思えてくるのだ。しかしデザインや生地や色、柄、サイズが合って気に入ったのであれば、とりあえず買った後に考えよう・・・そういう洋服に出会った時にはそう考えるようにしている。そんな稀にある出会い。オリバーの場合、全てが稀じゃないかと思ってしまう程欲しくなっている自分がいる。
新しい年を迎えると、鞄や財布とか靴とか新調したくなる。気持ちの部分も何となく変えたいし、やる気が出そうな気もする。靴といえば出掛ける時に履いてしまえば、帰るまで履き続ける事が多く、足元を見下ろせば自然と視界に入る。いつでも目にする事が出来て、それだけで楽しかったりもする。AFOURのSABOTAGEの新色はブラウン、キャメルに近いイエロー、ベージュ、ライトグレー、ネイビーの5色が絶妙なバランスで交わっている。素材はイタリアのスエードで毛足は短く、質感がとても滑らか。ライニングはベジタブルタンニン鞣しのレザーでモチモチしている。ソールは固めてしっかりと体を支えてくれ安心感があり、歩き易く疲れにくい。見た目はクラシックな雰囲気だけど、とてもモダンなスニーカー。
1950〜60年代の古い織機でゆっくりと織られたフレンチコットンストライプを使用したスカラップシャツ。 手縫いのガゼット、襟、ヨーク、前立ての裏地にはコントラストのあるイタリアのコットンシルクで仕上げられていて、襟と袖口はシルクオーガンザで補強されています。 フランスのパールシルク糸を使用した手縫いのボタンホールと古いシェルボタンがとても美しい。 古い時代の素材を丁寧に仕立て上げたシャツはどこか温かみを感じます。そして着用する事によって何気ない日常を変えてくれる、そんな洋服です。
経年変化というのは、使い続けて作られる変化だと理解してる。保管され、月日の流れによって出来た皺。無数にクッキリとついたこのディテールを何て呼べば良いのかわからないけど、縮絨とはまた違う立体感がある。袖を通し着用し続ければ少し伸びるかもしれない。その経年変化し切った物が着る事によって回復していく様、そこに新たな魅力が生まれるのではないでしょうか。今回のLILY1ST VINTAGEはそんなご提案です。とても面白い表情ですので、是非実物をご覧頂ければと思います。
OLIVER CHURCHはパリを拠点に活動しているブランド。ニュージーランド出身のデザイナーはロンドンで5年ほど活動し、パリに拠点を移しブランドをスタートさせた。生地はフランスの50-120年前の古いデッドストック生地を主に使う。使っているボタンもフランスの古いデッドストック。そしてデザイン、パターン、縫製、染色(一部を除き)を一人で全て手作業で行っていて染めは天然染料のみで染色し、水が無駄にならないよう染色のミニマムまで設けている。1つ1つをゆっくりと時間をかけ丁寧に、自分のペースで作る事が彼のモットーだ。要するに大量に作れないし、作らない。使われる事なく眠っていた素材に新たな価値を見出す。そんなプロセスを大切にするブランド、OLIVER CHURCH。2回目の入荷はシャツは新型含め全て柄物の生地で製作して頂いた。古いストライプと品のあるチェック。そして新型のコートのお披露目です。1/4から並びますので、ぜひご覧下さい。
普通に使っていたら洋服に入るはずの無いシワ。縮絨とはまた違う、それはまるでくしゃくしゃになったビニールに入ったパキッとしたシワの様だった。約二年振りにフランスへ買い付けに行っていたLILY1ST VINTAGEの志摩氏から興奮気味に電話が掛かってきた。面白いシワの入ったコートが複数見つかったと。それは保管方法による数十年掛けて出来上がったものなのでしょうか。意図したものでは無いからこそ面白い。そんなシワシワの古いコートを展示販売する事になりました。1/4から店頭に並びます。
中身は最新でデザインは昔のまま。そんな車があったら面白くないでしょうか。この配色を見た時、車じゃ無いけどまさにこの雰囲気!と感じた。クラシックな雰囲気のカラーリング、キメの細かいスエードは長時間歩いていても疲れないし、しなやかでとても馴染み易い。でも革靴のようにしっかりと支えてくれる。だから歩く日にも安心して履く事ができる。そしてデニムでも、seya.みたいな品の良いパンツでもよく合って、とても使い易い。ロシアのハンドメイドスニーカー、AFOURのSABOTAGEの新色、こちらも1/4から店頭に並びます。